2025.06.23骨粗鬆症とは
すこし前から、歯科治療において骨粗鬆症の薬を服用しているかを確認することが重要になっています。
吹田市においても、医師会・歯科医師会・薬剤師会が骨粗鬆症の薬を服用している患者さんの抜歯等治療について、協議を行ったりしております。
そこで、今シリーズでは、骨粗鬆症と歯科治療について取り扱っていきます。
今回は、骨粗鬆症についてです。
骨粗鬆症とは、なかなか難しい漢字ですが、骨の量が減ることにより骨が弱くなって、骨折しやすくなるという病気です。日本には約1000万人以上の患者さんがおり、高齢の方に多いようです。
骨粗鬆症になっても、痛みなどはないそうですが、ちょっと転んだりすることで骨折しやすくなります。脊椎(せぼね)や大腿骨頚部(太ももの付け根)を骨折すると、痛くて動けなくなります。その結果、背中や腰が丸くなったり、足腰の筋力低下により寝たきりになってしまうようです。
人の体の骨は生きていて、新しく作られること(骨形成)と溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返しています。骨粗鬆症は、このバランスが崩れることで、骨がスカスカになってしまいます(骨粗鬆)。骨粗鬆症は、特に閉経後の女性に多くみられることから、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。
公益社団法人 日本整形外科学会より
次回は骨粗鬆症のお薬についてです。