吹田市岸辺の歯医者で歯科治療(歯周病・矯正)、
インプラントなどのご相談をするなら松本歯科医院
前回のフレイルに引き続いてです。
歯や口の状態の悪化(口腔機能の低下:オーラルフレイル)は、フレイル(全身機能の低下)を引き起こす原因になりやすいことがわかっています。日常生活を送る機能(生活機能)を保つためには、オーラルフレイル対策も重要です。
オーラルフレイルの進行例
前フレイル期 口や歯への関心を失う、歯周病などで歯を失う、活動量が減る
→ 歯を失うことで、閉じこもり気味になる
オーラルフレイル期 滑舌が悪くなる、噛めない食品が増える、食べこぼしやむせが増える
→ 食欲低下や栄養の偏りを招く
サルコペニア・ロコモ期 かむ力が減る、舌の運動量が減る、食べる量が減る
→ 低栄養、サルコペニア、ロコモを招く
サルコペニア:加齢にともなって筋肉の量や筋力が減少し、体の機能が衰えた状態です。特に低栄養状態でのたんぱく質不足によって症状は悪化します。
ロコモ(ロコモティブシンドローム):栄養不足や運動不足から足腰の関節や筋力が弱まり、転倒・骨折などからの要介護の危険性が高まった状態です。
フレイル期 食べたり飲みこんだりすることが困難になる、誤嚥性肺炎を起こす
→ フレイルや要介護状態に
*口腔ケア、食生活改善などで、予防・回復が可能です。
口の全身の健康状態が低下していくのは、健康寿命を延ばすためにも無視できない問題です。
次回は、オーラルフレイルを防ぐためのお話です。
元気高齢者のための健康長寿ハンドブック 大阪府後期高齢者広域連合 より