岸辺の松本歯科医院|吹田市の歯医者(歯周病治療・歯科治療全般)

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2024.08.13親知らずの抜歯

みなさんは、親知らずを抜歯されたことはあるでしょうか?

抜歯と聞くとなんか物騒に聞こえますね。今回は親知らずの話です。

そもそも親知らずってなんでそんな呼び方をするのでしょうか?

親知らずが生えてくるのは、個人差はありますが、10代後半から20代にかけてといわれています。

昔の日本人平均寿命が40-50歳だったとすると、親知らずが生えてくるころには、親が亡くなっていた?という説もあるようです。


では、親知らずがあると必ずしも抜歯しないといけないのでしょうか?

そんなことはありません。ただ、親知らずは奥のほうに生えてくるので、

歯みがき等口腔ケアがしにくく、むし歯になりやすかったり、歯ぐきが腫れる(智歯周囲炎)ことがあります。

あとは、矯正治療を行う際に、歯を移動させるために、便宜的に抜歯することがあります。

(注意:この場合は、むし歯・智歯周囲炎といった病気で抜歯するわけではないので、保険治療ではありません。あくまで矯正治療の一環です。)


親知らずを抜歯する場合は、生え方によりますが、歯ぐきを切開、周りの歯槽骨を削ったり、親知らずを分割するといった難易度が高い処置が必要になる事が多いです。

親知らずの根っこが下あごの中の下歯槽管という、神経と血管が走っている管に近いため、抜歯後に下あご付近に”しびれ”が生じるリスクもあります。

抜歯というのは外科的処置なので、抜歯後の痛み、出血、腫れや口をあけにくいということが1週間ほど起こることがあります。

実際に親知らずを抜歯する場合は、しっかりと説明を受けてください。


松本歯科医院では、親知らずの抜歯は行っておりますが、外科的処置は、水曜の午前中のみと枠が少ないことと、

事前のレントゲンで、さきほどの下歯槽管のしびれのリスクが高いと判断した場合などは、

吹田徳洲会病院・済生会吹田病院・済生会千里病院・大阪大学歯学部付属病院と連携・紹介しております。

2024.08.01歯周病

前回は、歯肉炎のお話でした。今回は、歯周病についてです。

歯周病にはどんなイメージがありますか?

おそらく、歯ぐきが弱って、歯がぐらぐらになり、ダメになってしまう。
そう思われている方が、多いと思います。だいたいそんなかんじです。
歯垢(プラーク)中の歯周病菌により、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていき、
しまいには、歯自体がぐらぐらになり、抜歯になってしまう病気なのです。

イラストには、健康な歯の状態と歯周病の歯の状態を比較して、描いています。

歯周病側は、骨(歯槽骨)が溶けて減っているため、歯ぐき(歯肉)の頂上との溝 = 歯周ポケットが深くなります。
そうなると、さらに歯垢(プラーク)が溜まりやすくなるため、
歯槽骨の吸収→歯周ポケットが深くなる、という負の連鎖が止まらなくなります。
歯槽骨が溶けてしまうと、歯を支えることができなくなり、歯がぐらぐらになってしまします。
歯周病怖いです。
減ってしまった骨は基本元には戻りませんが、それ以上減らないように、歯周病ケアをしていけば、
歯を抜くのを延期、もしくは、防止できることがあります。

定期的な歯科医院での歯周病ケアをおすすめします。

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