2025.03.06インプラント
歯が喪失した場合に、歯を入れる方法(補綴)として、
ブリッジ・入れ歯のお話をしてきましたが、3番目はインプラントのお話です。
インプラントは、歯が喪失した歯槽骨にチタン製のネジみたいなもの(インプラント体)を植え込みます。
数か月すると、インプラント体と歯槽骨が生物学的にくっつきますので(オステオインテグレーション)、
そのあと、支台(アバットメント)をたてて、かぶせをします。
ただ、ここでもんだいなのが、歯が喪失するケースでは、
もともと歯周病で歯槽骨が吸収している場合が多く、
また、歯が喪失してから時間が経つと歯槽骨も吸収していくことがあるため、
インプラント体を植立するのに十分な歯槽骨がないことが多いのです。
そのため、インプラントをする前に、歯槽骨を増やす処置としてGBR(Guided Bone Regeneration)を行います。
インプラントと同様、局所麻酔での30分ほどの処置なのですが、
骨の再生なので、半年~1年程度の治癒期間が必要です。
以上のことから、インプラントをする場合、治療期間が1年~1年半かかることが多いです。
また、インプラントを植立した後、歯みがきのメンテナンスが悪いと、
インプラント周囲炎(歯周病のインプラント版)になってしまし、植立したインプラントがぐらぐらになり、
抜去することも考えれらます。
そうならないためにも、インプラントのメンテナンスはずっと継続的に行い、
末永く保つようにしていきたいものですね。