吹田市岸辺の歯医者で歯科治療(歯周病・矯正)、
インプラントなどのご相談をするなら松本歯科医院
健康診断時に骨粗しょう症と診断される方もおられます。
骨粗しょう症とは、加齢に伴い、骨質や骨密度が低下して骨の強度が低くなり、軽い転倒でも骨折を起こしやすくなる病気をいいます。
骨粗しょう症自体による自覚症状はほとんどありませんが、背骨の変形や腰痛が生じたり、骨折を起こすと寝たきりになってしまうこともあります。
この骨粗しょう症の治療に使われているお薬として、ビスフォスファネート製剤やデノスマブなどがあります。
これら薬剤の副作用として、まれに顎骨壊死(あごの骨が腐る)を起こすことが知られています。
歯科治療において、抜歯やインプラント時、骨に外科的処置を受けた場合、通常なら自然治癒するところが、薬の影響で顎骨壊死を起こしてしまうことがあります。
ただ、すべての歯科治療に影響があるわけでなく、虫歯治療や入れ歯治療には支障ありません。
これらお薬は、投与する前に、説明をきっちり受けているはずですが、患者さんは歯科受診時にお薬手帳を持参されて、問診票等にも申告をきっちりなさってください。
スウェーデンにあるルンド大学の教授であったブローネマルクがチタン金属が拒絶反応を起こすことなく骨と結合する、オッセオインテグレーションを発見し、その後、イエテボリ大学にて研究し、純チタン製のデンタルインプラントを開発しました。
現在では、世界中で様々なインプラントが開発され、100種類以上、コピー品も含めると300種類以上あるといわれています。
しかしながら、歯周病により歯を失った患者さんの場合、口腔内に歯周病菌が多く存在するため、インプラント治療を行った際、再びそこにプラークが付着し、歯周病菌が繁殖しやすくなります。つまり、インプラントの歯周病=インプラント周囲炎に罹患するのです。
これを防ぐためには、日ごろからブラッシングや歯科医院でのプラークコントロールでしっかり歯周病菌を減らしておくことが重要です。
歯を失ってしまってから、さらにインプラント治療をする場合でも、歯周病菌との戦いは続きます、、、
歯と口の健康 アラカルト 大阪府歯科医師会より
皆さんは御存じでしょうか?40歳以降で歯を失う原因は、実はむし歯でなく歯周病です。
日本人成人の約8割がかかっているといわれており、重症化するまで気付きにくいのが歯周病の特徴です。
多くの親御さんがお子さんのむし歯を心配されていると思います。むし歯になればもちろん早期の歯科受診が必要ですが、まずはむし歯にしないことが大切です。
「むし歯菌は移る」と耳にされたことはないでしょうか。生後間もなくの赤ちゃんの口の中には、むし歯菌は存在しません。スキンシップ・生活習慣により、周囲の人間の口腔内から赤ちゃんへと菌が感染し、むし歯のリスクが高まります。しかし、子供の成長にはスキンシップも欠かせなく、少しでも感染リスクを低くするには、周囲の方のむし歯菌を少なくすることも重要です。むし歯があれば治療を済ませ、正しいブラッシングでむし歯菌を減らしましょう。
あとは、むし歯のリスクを考慮した、フッ素等による歯質の強化、脱灰の時間を考えた間食の取り方等でむし歯からお子さんの歯を守っていきましょう。
歯と口の健康 アラカルト 大阪府歯科医師会より
1989年より推進されている、8020運動とは、80歳になっても20本以上の歯を保とうという運動です。歯を失う大きな原因としては、むし歯と歯周病の2つが挙げられます。
むし歯と歯周病の予防策はまず歯の汚れを取る、歯磨きや定期的な歯科医院でのお掃除ですが、唾液も重要な要因と考えられます。
唾液には、歯や粘膜表面から汚れを洗い流す作用がありますし、飲食により酸性に傾いた口の中を中性に戻す作用もあります。
また、唾液中のカルシウムなどが歯面の再石灰化を促します。ラクトフェリンや免疫グロブリンといった抗菌作用を有する成分もあります。このことから唾液が少なくなるとむし歯になりやすいこともあります。
成人では、1日に1-1.5リットル作られていますが、緊張・ストレスや加齢や投薬内容、疾患によっても、唾液分泌が減少することもあります。
口の中がねばねばしてきたら歯科受診するのもありですねぇ。
引用:大阪府歯科医師会 歯と口の健康アラカルトより
近年、歯科治療に用いる金属に対してアレルギー性疾患を発症される方が増えてきています。
症状が進むと手のひらと足の裏に膿をもった発疹ができて再発を繰り返す、掌蹠膿疱症などが発症します。
軽度な場合は、皮膚の発赤、かゆみ、発疹等のアトピー性皮膚炎に似た症状を呈します。
口腔内にはびらんなどの粘膜炎が発症します。
アレルギーを起こしやすい金属ですが、ニッケル、コバルト、クロム、亜鉛等が挙げられます。
金、プラチナ、パラジウム等は金属アレルギーを引き起こしにくい金属です。
症状があれば、皮膚科を受診し、パッチテスト(皮膚反応試験)をされるとよいでしょう。
歯科での対処法は、アレルギーの出なかった金属に替える、もしくは金属以外の材質(合成樹脂やセラミック)に替える方法があります。
原因不明の皮膚症状があれば、歯科治療の金属アレルギーが原因である場合もあるので、皮膚科および歯科受診をされることをおすすめいたします。
歯と口の健康アラカルト 大阪府歯科医師会出版 より
歯ぐきからの出血は、昔から歯周病の危険信号と言われています。
最近の研究で、歯周病を悪化させる細菌が明らかになり、代表的には、ポルフィロモナスジンジバリスという難しい名前の細菌が明らかになってきています。(V型までタイプがあるうち、特にⅡ型が歯周病リスクが高いです。)
やっかいなことに、これら歯周病菌は歯垢(プラーク)内の一番奥に潜んでいて、うがいや簡単な清掃では除去できないために、歯周ポケットの奥まで清掃洗浄した上で、徹底的な歯磨きをする必要があります。
近年、これら歯周病菌は、血液中の鉄分を栄養源としていることがわかってきました。
そのため、歯ぐきからの出血を放置していると歯周病菌は血液をどんどん餌にしていきます。
そのため、歯ぐきからの出血を減らすことが歯周病治療には重要なのです。
歯ぐきからの出血を自覚されたら、歯科受診をおすすめします。
歯医者に行ってむし歯の治療を受けると、削った後の穴が思ったより大きかったと感じることがないでしょうか?
むし歯とは、むし歯菌といわれるミュータンス菌などの細菌が作り出す酸によって歯が溶かされる現象です。
ミュータンス菌などは、個々の状態では非常に弱く生き延びにくいので、周りにネバネバとした物質を作り出し、その中に隠れて歯の表面にこびりつきます。
これが歯垢(プラーク、バイオフィルム)です。
一方、歯の構造は、外側はエナメル質という固い材質でできおり、その内側に象牙質という軟らかい材質になっていて、中には神経の部屋があります。
むし歯菌による酸の影響により、エナメル質が溶けるのにはかなりの時間がかかりますが、むし歯菌がエナメル質を超えて象牙質まで到達すると進行が速くなり、エナメル質の下に潜り込む形でむし歯が進行します。
そのため、むし歯の穴は小さく見えても、中では大きくなり広がって見えるのです。
定期検診は、むし歯や歯周病にならないよう、お手入れすることはもちろん、もしむし歯になっても早い段階での治療ができるという利点があります。
むし歯が中でおっきくならないでほしいですね。
例年の歯磨き指導で、吹田市立北山田小学校にやって来ました。
コロナの影響で、時期がずれたのです。
指導用DVDが不調で、結局、黒板を使っての説明をずっとさせていただきました。
20年ほど前、大学院生の時に、救命救急士の専門学校で、
2年間ほど解剖生理学を講義していたのを思い出しました。
まず、なぜ歯みがきをするのか、
むし歯と歯肉炎の話をして、
いつ、どのように、歯みがきをするのかを説明しました。
本来は、歯垢を染め出しして、ひとりひとりチェックするのですが、
コロナを考慮して、自宅で染め出しチェックしてもらう段取りを最後に説明して終わりました。
協力してくれた、前田先生、校長先生と聞いてくれた5年生のみなさん、ありがとうございました。
上手くしゃべれたかな?
12月は保育園での歯みがき指導です。
本日は、昼からことぶき保育園の歯科検診に出務してまいりました。
今年から初めて行きます。
開業してからはすぐに少し離れた北山田小学校の校医になりましたが、
今年からは、ことぶき保育園の園医も掛け持ちです。
保育園には通ったことがないですが、
0歳から5歳、6歳くらいまでのお子さんがおられます。
吹田市の検診にもいつも出務しているので、一歳半、3歳検診等で、
歯並びの発育変化にはなれていますが、
保育園の教室に入るのはドキドキです。
虫歯のある方は少なめですが、歯列不正や小帯異常についての相談がありました。
いつも、松本歯科医院に通われているお子さんも何人もいて、びっくりしました。
あとは、歯磨き指導にも行きますが、コロナに配慮して、
染め出し指導の代わりに、なにかビデオ的なもので指導できないか思案中です。