吹田市岸辺の歯医者で歯科治療(歯周病・矯正)、
インプラントなどのご相談をするなら松本歯科医院
日曜日に、淀屋橋のOMMビルまで講習会を受けに、行って参りました。
今回のテーマは、「骨造成」です。
インプラント治療を受ける患者さんは、そもそもご自分の歯が、
歯周病等で失った方です。
歯周病で、自分自身の歯を抜歯することになった、顎の骨・歯槽骨は、
吸収している、弱っているため、
インプラント治療を行う場合でも、不利な状態なのです。
ですから、インプラント前には、骨造成といって、
弱って細くなった、歯槽骨を骨造成で、ボリュームアップして、
インプラントを植立していきます。
つまり、インプラントを行う=骨造成も行う
といっても、過言ではないのですね。
もちろん、インプラント後の歯周病ケアも欠かせません。
骨造成には、骨をボリュームアップするにあたり、
骨ができる空間を維持する、膜やチタンメッシュ。
骨の形成を促す材料(粉みたいなもの)。
本当にいろいろな製品がでており、どれを選択するかが、
インプラント治療の成功につながっていくのです。
インプラント治療は、15年程前より行っていますが、
時代が進むにつれ、新製品や新技術の発達、常識も変遷していってるので、
勉強がかかせません。
明日からの診療に活かします!
カキカキ
歯周病は、日本人40歳以上の方の約8割が、罹患していると言われています。
ギネスとかにも、歯周病は人類最大の感染症と認められている?ようです。
重度の歯周病になると、歯の周りの骨が破壊され、歯を支えることができません。抜けていってしまうのです。
今までは、重度の歯周病にしないように、歯磨き指導・歯石取り・麻酔をしてからの歯石取り(歯周外科手術)を徹底的に行うのみでしたが、2016年に、歯周組織再生剤『リグロス』が保険適用として承認認可されました。
リグロスを使った治療の一番の利点は、歯周組織の再生治療を健康保険を使って行うことができるという点です。これにより患者さんの負担が大幅に軽減されます。
入院とかは必要なく、局所麻酔で、歯茎を少し切開して、骨が吸収している部分にリグロスを塗布して、縫合をする、簡単な歯周外科手術です。術後、リグロスが、歯槽骨、セメント質及び歯根膜の再生を促進し、結合組織性付着を形成、歯周組織を治癒させていきます。
今までもいろんな薬剤や方法がありましたが、臨床データはリグロスがいいといわれています。
ただここで注意しないといけないのは、歯周病の基本的な治療、つまり、歯磨き指導や歯石の徹底的なお掃除をせずに、リグロスだけを行っても歯周病は治りません。
あと、ぐらぐらになりすぎた歯では、残念ながらリグロスでも無理でしょう。
新しい技術を取り入れた上で、早めに歯科医院を受診し、お口の健康を保ちたいですね。
たまに、テレビとか歯医者さんで、バイオフィルムという単語を聞くかもしれません。
バイオフィルムってなんのことなんでしょうか?
口腔内には無数の浮遊細菌(虫歯菌、歯周病菌、etc)が存在します。
そのうち、歯の表面に付着能力を持つ菌は、歯の表面により強固に付着して棲息していくために体外に菌体外多糖という山登りのひっかける道具みたいなものを産生します。
そして、分裂を開始し、菌の集団を形成、さらに増殖と菌体外多糖の生産を繰り返し、バイオフィルムとして成熟します。
バイオフィルムは、菌のまわりのぬめぬめした、バリアーみたいなものです。
そのため、一般的なCPC(塩化セチルピリジニウム)などの殺菌剤ではあまり効果がないほど、抗菌剤に対しての防御能が高くなっています。
菌を殺しにくくなっているのですね。
では、どうやって、バイオフィルムを取り除けばいいでしょうか?
1.家庭でのブラッシング
やはり毎食後の歯磨きは欠かせません。
2. 歯科医院でのプラーク除去
定期的な歯医者さんでのお掃除で、家では取り除けないバイオフィルムを取り除きます。
毎日ご飯を食べると、短時間のうちに細菌の再付着が始まります。
そのため、毎日のブラッシングや歯科医院での定期清掃の繰り返しが重要なのです。
洗口剤も効果はあるのですが、機械的なおそうじ(歯磨きや歯科医院で歯石とり)をきっちりするうえで、併用すべきでしょう。
末永く歯で美味しいものを食べるために、効果的にバイオフィルムを取り除きたいものです。
口の中には、唾液が必ずありますよね。
ないとカラカラになって困るし、緊張しすぎる時は少し邪魔に思えたり、、、
今回はそんな唾液のお話です。
唾液はそもそも、三大唾液腺である「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」から主に分泌され、口腔内には常に2~3ml存在しています。
その働きは、食事時に分泌され、唾液アミラーゼなどの消化酵素を多く含み消化を助けたり、粘膜を覆うことで傷つくことを防ぎます。
また、緩衝機能により口腔内を中和し、う蝕予防の働きをしたり、う蝕の原因菌や、体内に侵入しようとする病原菌を殺菌したり、侵入を防いだりする効果があります。
食事などをして口腔内が酸性になるとエナメル質が溶解してう蝕に繋がる原因になります。
唾液には重炭酸塩やリン酸塩といった成分が含まれており、酸性に傾いた口腔内を食後30分程度で食前のpHに戻し、う蝕を防ぐ効果もあります。
なかなか重要な働きをする唾液ですが、唾液の分泌を促すには、どうすればいいでしょう?
歯ブラシにより、口腔粘膜や舌など口腔内全体をマッサージするように磨くと唾液分泌が促進されます。
よく噛んだり、大きな唾液腺がある部分をマッサージすることも効果的です。
また、舌を出したり引っ込めたりする動きや、円を描くような動きをすることで舌の周りの筋肉を鍛えることができます。
梅干しなのどの食品も唾液が出やすうなることは、みなさん経験済みかもしれません。
規則正しい生活を送り、自律神経のコントロールをよくすることも重要です。
※参考:
・公益財団法人 8020推進財団「だ液の神秘とそのパワー」
唾液って、普段当たり前に分泌されていますが、いろいろな働きがありますねぇ。
効果的にむし歯予防をしていきたいですねぇ。
歯科材料・機器の新製品が、各メーカーより展示される、デンタルショーが横浜で開催されたので、行って参りました。
毎日、診療に使う、セメント(かぶせをくっつけます)や歯磨き粉等々、いろんなメーカーがいろんな製品をだしております。
業者さんと一緒に行ったので、その場で発注しながら、見て回っておりました。
今回印象的だったのは、自動支払機が登場していたことです。
大学病院とかには昔からあり、歯科医院でもちょくちょくあったのは知っておりましたが、大手歯科メーカーから発表されたのは、今回初です。
だんだん便利になっていくのでしょうねぇ!
わくわくです。
よく虫歯予防にキシリトールという言葉を耳にしますが、そもそもキシリトールって、なんなんでしょう?
キシリトールは、自然界では多くの果実や野菜に含まれており、ガムやタブレットなどのお菓子の形で口にするキシリトールは、白樺などの木から作られています。
「甘さも砂糖並みにあるキシリトールは、砂糖と違って、むし歯にはならない?」
通常、砂糖からは、歯を溶かす酸が作られますが、キシリトールからは酸は全くできません。
また、キシリトールの方が甘みが強いので、その甘味により唾液も出やすくなり、酸を中和することが、キシリトールがむし歯の原因にならない理由のようです。
さらに、キシリトールは、むし歯の大きな原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きも持っています。
このような働きは、他の甘味料には見られない、キシリトールだけの効果です。
最近では、歯周病予防にも効果があるのではないかと言われているようです。
副作用や危険はないのでしょうか?
人体には安全と言われていますが、おなかがゆるくなるという報告があるようです。
もちろん、基本の歯磨きをきちんとすることが欠かせませんが、上手に活用して虫歯予防をしていきたいですね。
インプラント治療を行う際、そもそも、インプラントで歯をかぶせる方は、歯周病やむし歯でご自身の歯を抜歯しているわけです。
抜歯した歯槽骨は、健全な歯の歯槽骨に比べて、弱っている、物理的に歯槽骨量が少ないケースが多々あり、インプラントの際に、骨造成(GBR)といいますが、歯槽骨を再生することがあります。
むしろインプラントをする場合、どこの歯科医院や大学病院でも、行なうことが多い処置なのです。
方法や材料は、多種多様で、すべてを記載しませんが、当院の考えとして、出来るだけ、リスクが少なく、牛や他の動物からの材料を使わない方法として、化学的な骨の材料と、ご自身の血液10cc程度を採血して行うことがあります。
もちろん、インプラントをする方、全員が採血するわけではありません、むしろ9割くらいの方が採血せずに、骨造成を行うことが可能です。
実際、採血した後、どのようにしていくかというと、血液が入った試験管を遠心分離器にかけて、血清を分離します。
その時の回転数や時間、抗凝固薬をいれるかどうかで、PRP、PPPやPRGFとかA=PRGFといった血餅を生成し、創部に利用していきます。
そうすると、傷の炎症がましになったり、治癒がはやくなるという報告が出ております。
最近では、プロ野球選手の方が、歯ではなく、身体の治療で利用し、少し話題になったかもしれません。
インプラント業界では10年前くらいより存在し、年々新しい技術が開発されています。
なんか怖そうなタイトルでしたが、逆に自分の血液を少量利用することで、他の動物(狂牛病等)の感染リスクが減り、治癒が良くなるという、なかなかに画期的な技術のお話でした。
歯磨き粉に比べればごくわずかな量ですが、実は、虫歯予防に効果的なフッ素がお茶の中にも含まれています。
緑茶の中で、フッ素が最も多く含まれているのは番茶ですが、緑茶と同じ茶葉を使用して作られる紅茶やウーロン茶にもカテキンやフッ素が含まれています。
さらに、お茶にはカテキンも含まれていて、抗菌、殺菌作用や抗酸化作用といった効果もあると言われていますが、歯に付着すると、歯を溶かすミュータンス菌(通称虫歯菌)の活動を抑える効果や、歯垢の固まりであるプラークの形成を予防する効果も期待できます。
もちろん、毎食後の歯磨きも欠かせませんが、自分の大切な歯を守りたいという人や、健康な歯をできるだけキープしたいという人、さらには歯医者さんで虫歯治療をしたくないという人は、効果的に取り入れたいものですね。
ちなみに、院長は、ダイエット効果にも期待しております、、、
フッ素は歯質を強化し、むし歯の原因菌への抵抗性を高めてくれます。
①歯質の強化
フッ素が歯のエナメル質や象牙質に取り込まれて、強い結晶構造をつくることで、歯を強くします。
②再石灰化作用の促進
フッ素がむし歯になりかかった部分に取り込まれ、歯の回復(再石灰化)を助けます。
③ミュータンス菌の抑制
フッ素の抗菌力により、むし歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌の働きを抑えます。
松本歯科医院で塗布するフッ素
年2-3回塗布すると虫歯予防に効果的と言われています。
家でするフッ素
医院でのフッ素と濃度が違います。