吹田市岸辺の歯医者で歯科治療(歯周病・矯正)、
インプラントなどのご相談をするなら松本歯科医院
前回は、オーラルフレイル(加齢に伴う口の衰え)に対して、大阪府後期高齢者医療広域連合の歯科健診受診の話でした。
今回は、フレイル(加齢に伴う心身の衰え)に対して、大阪府後期高齢者広域連合の健診についてです。
受診医療機関:受診券に同封されている「健康診査(医科)実施登録医療機関リスト」または「広域連合ホームページ」を御確認下さい。
持ち物:後期高齢者医療被保険者証と受診券
健診項目:質問票、血圧測定、身体測定、血液検査、尿検査、
医師が必要だと判断した場合、心電図検査、眼底検査、貧血検査
健診を機会にかかりつけの医師を持ち、日常の健康管理に努めましょう。
元気高齢者のための健康長寿ガイドブック 大阪府後期高齢者広域連合 より
前回の、オーラルフレイルとはどんな状態かという話でしたが、
オーラルフレイルを防ぐ生活の改善ポイントについてです。
●食事にひと工夫
かむ力が衰えはじめると、やわらかい食事ばかりを選びがちになり、栄養バランスも崩れます。
かみごたえのある食材(根菜類などなど)を選んだり、食材を厚く大きくきったり、茹ですぎ・煮すぎをひかえて歯ごたえを残す調理を取り入れると、かむ機能を維持・向上させるトレーニングになります。
●読むことにひと工夫
本、新聞、雑誌などを読むときに、音読をしましょう。口を動かし発声することで口腔機能がアップします。
●人づきあいにひと工夫
意識的に外出する機会を増やして、人とたくさん話せるサークルやイベントに積極的に参加しましょう。
歯科健康診査を実施しています。
大阪府後期高齢者医療広域連合では、歯科健康診査を実施しています。
受診機関:毎年4月1日ー翌年3月31日 *受診は年度中一回のみです。
実施歯科医院:歯科健康診査 実施登録歯科医院リストが送付されます。もちろん松本歯科医院でも実施しております。
当日持ち物:後期高齢者医療被保険者証
歯だけでなく、お口の機能を含めて検査をしますので、義歯を使用中の方も、1年に1回受けましょう!
元気高齢者のための健康長寿ガイドブック 大阪府後期高齢者医療広域連合より
前回のフレイルに引き続いてです。
歯や口の状態の悪化(口腔機能の低下:オーラルフレイル)は、フレイル(全身機能の低下)を引き起こす原因になりやすいことがわかっています。日常生活を送る機能(生活機能)を保つためには、オーラルフレイル対策も重要です。
オーラルフレイルの進行例
前フレイル期 口や歯への関心を失う、歯周病などで歯を失う、活動量が減る
→ 歯を失うことで、閉じこもり気味になる
オーラルフレイル期 滑舌が悪くなる、噛めない食品が増える、食べこぼしやむせが増える
→ 食欲低下や栄養の偏りを招く
サルコペニア・ロコモ期 かむ力が減る、舌の運動量が減る、食べる量が減る
→ 低栄養、サルコペニア、ロコモを招く
サルコペニア:加齢にともなって筋肉の量や筋力が減少し、体の機能が衰えた状態です。特に低栄養状態でのたんぱく質不足によって症状は悪化します。
ロコモ(ロコモティブシンドローム):栄養不足や運動不足から足腰の関節や筋力が弱まり、転倒・骨折などからの要介護の危険性が高まった状態です。
フレイル期 食べたり飲みこんだりすることが困難になる、誤嚥性肺炎を起こす
→ フレイルや要介護状態に
*口腔ケア、食生活改善などで、予防・回復が可能です。
口の全身の健康状態が低下していくのは、健康寿命を延ばすためにも無視できない問題です。
次回は、オーラルフレイルを防ぐためのお話です。
元気高齢者のための健康長寿ハンドブック 大阪府後期高齢者広域連合 より
最近、フレイルという単語をたまに目にするかもしれません。
フレイルとは、加齢にともない、気力・体力など心身の活力が低下した状態をフレイルといいます。
健康と要介護状態の間のような状態で、放置すると、健康や生活機能を損なうおそれがあります。
衰弱の悪循環の例
外出の機会・身体活動量の低下→食欲・栄養状態・社旗活動の低下→筋力体力・判断力・認知機能の低下→
フレイルとは、単に身体的に弱った状態だけを指すのではなく、心の状態(うつ等)や認知機能の低下、閉じこもりなど社会性の低下などもさします。
しかし、適切な予防をすることで心と体の機能を取り戻せる時期でもあります。
フレイルチェック
①半年で体重が2-3kg減った
②疲れやすくなった
③筋力(握力)が低下した
④歩くのが遅くなった
⑤身体の活動量が減った
3項目以上あてはまるとフレイルの可能性があるみたいです。
次回はお口の機能の衰え オーラルフレイルです。
大阪府後期高齢者医療広域連合 元気高齢者のための健康長寿ガイドブックより
前回のフロスに続いて、今回は、歯間ブラシです。
通常の歯ブラシも使用しますが、歯と歯との間、歯間部を清掃するのに使用します。
フロスは、歯と歯との接点がきつい歯の清掃や、歯間部のむし歯予防をしやすいと思います。
歯間ブラシは、歯と歯との接点がゆるい歯の清掃や、歯肉炎・歯周病の予防に適していると思います。
歯ぐきから出血する等の症状がある方はおすすめです。歯ぐきにおしつけるように使用しますが、
前歯に使用しすぎると、歯と歯との間の三角形のはぐきの歯肉退縮(歯ぐきが減ること、痩せる?)を生じ、
すきっ歯みたいに息が漏れたり、見た目(審美性)が損なれるのが注意です。
種類は、L字のものやストレートのもの、また、先端が金属にもしゃもしゃの毛がついてるものや、
ゴム状のものが、販売されているようです。
松本歯科医院では、奥歯の歯肉炎・歯周病予防に、L字のもしゃもしゃのタイプをよくお勧めします。
サイズや使い方に、迷われたらご相談ください。
歯磨きするときに、いろんな器具があると思います。
歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、電動歯ブラシ、、、
今回は、フロスについてです。
よくCMでも糸ようじとか、Y字になっているものとかありますが、基本はフロスと同じで、
歯と歯の接触面をきれいにする器具です。
染め出し(プラークが染まるピンク色のあれです。磨けてないから怒られるわけではありません。)をしてみると、
多くの方が、歯の表面はキレイに磨けています。ただ、歯の側面=隣接面はピンクになることが多いです。
歯の隣接面にプラークが残っていると、歯と歯の間からむし歯(隣接面う蝕)になったり、歯ぐきからの出血(歯肉炎・歯周病)を引き起こすことになります。
とくに、奥歯=臼歯ではその傾向が顕著です。奥歯ほど磨きにくいです。
フロスの種類
①ワックスタイプ
すべりが良いので、インレーとかしている歯でも清掃しやすいです。
②アンワックスタイプ
ワックスがない分、ほつれやすいイメージが。私は①のワックスタイプがおすすめです。
③スーパーフロス
スポンジ状なのと、両端が固いので、ブリッジの真ん中も清掃しやすくなっています。
お好みで使われてもよいと思いますが、迷われたら歯医者さんで相談されてください。
磨きにくいとこに手が届く?フロスを上手に活用して、歯を長持ちさせたいですね。
たまに、耳にするかもしれませんが、厚生省(当時)と日本歯科医師会が、1989年から推進している
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できるといわれているようです。
80歳になっても、20本以上の歯でしっかり噛めることは、大変すばらしいので、目標にしてるんですね。
なにも、腹筋80回腕立て20回する運動ではないようです、、、
そのためにはも、定期的な歯科医院での口腔ケア、むし歯・歯周病の早期発見治療はとても重要ですね。
日本歯科医師会ホームページより
ヒトには700種に及ぶ細菌などの微生物が住みついています。
中でも、口腔内には300種類以上の細菌が存在し、プラーク(歯垢・バイオフィルム)1ミリグラム中には1億個以上の細菌が存在するといわれています。口腔内常在菌の中には、酸を産生し、う蝕を誘発する細菌もいます。
細菌が食事に含まれているショ糖から合成する不溶性グルカンは、滑沢な歯の表面に付着し、唾液や抗菌物質の負けない細菌の集合体となって、どんどん増加します。排水口などについたヌメリのようなものです。これら細菌は食後1時間で1万倍にも増殖していきます。寝ている間は細菌の働きを抑えたり流したりする唾液の量が少なくなるので、夜ご飯の後の歯磨きは非常に重要です。
こういう細菌の話を聞くと、歯磨きをしないと気持ち悪くなってくると思います。もちろん、各食後の歯磨きも必要です。食べたらすぐ磨きましょう!
歯と口の健康アラカルト 大阪府歯科医師会より
今回は、銀歯、歯科用金属の話です。
銀歯といっても、銀だけで出来ているわけではありません。
正式には、金銀パラジウム合金と言って、銀が主な成分ですが、
パラジウム、銅、金やイリジウム、亜鉛、インジウム、ガリウム等が含まれます。
なんで、銀だけでないかというと、
銀だけだと安定しなかったり、製造時にガスが発生してきれいに作れなかったりします。
あとは、耐食性や機械的性質を向上させるために、いろいろ混ぜて合金にしています。
貴金属なので、最近よく、値段が高騰していることが、ニュースもなっていますね。
CADCAM冠(白いかぶせもの)が保険適応になっている歯もありますが、
やはり強度ではCADCAM冠より銀歯の方があります。
力がかかる歯やブリッジなど連結する場合は、銀歯を選択することになります。
症例によりうまく使い分けたいですね。